MENU

守礼門

守礼門

守礼門とは、沖縄県那覇市にある首里城の、いわば大手門にあたる門です。4本の柱に二重の屋根、赤い瓦が端正なたたずまいを見せています。琉球建築の典型で、2千円札の図柄としても有名です。首里の大通りである綾門大道の東側に位置し、昔は綾門大道の西側にあった中山門と対になっていました。
創建は16世紀で、琉球王国の第二尚氏王朝の第4代、尚清王の世に建てられました。当初の扁額は「待賢」でしたが、のちに「首里」となりました。現在の「守禮之邦」の扁額は第6代尚永王の世に作られ、中国からの冊封使を迎える時だけ掲げられるようになりました。明は当時、琉球を属国と認識しており、琉球の王が即位するときには必ず冊封使を送り、王の即位を認知する儀式を行っていたのです。その後時代が下ると、この扁額が常に掲げられるようになりました。


「守禮之邦」という言葉は、当時の中国の万歴帝の詔勅に由来しています。すなわち、琉球は礼儀を守り、武器を持たずに国を治める友好的な国である、という意味です。琉球の人々はこの言葉に誇りと特別な想いを持っていて、いわば国是ともいうべき言葉です。
国宝にも指定されていましたが、沖縄戦で焼失し、現在の門は1958年に再建されたものです。この年には再建を祝って記念切手が発行されましたが、アメリカの統治下にあったため金額は3セントです。


またこの門だけが真っ先に再建されたため、首里城が再建されるまでの一時期は、行ってはみたものの門だけだったというガッカリ名所ともなっていました。現在ではそのようなこともなく、沖縄を代表する建造物として広く知られており、県の有形文化財にも指定されています。
守礼門は記念撮影の名所でもあります。沖縄旅行に行った方は、アルバムを開くと、友人や家族と一緒に守礼門の前で撮った写真が1枚は入っていることでしょう。また守礼門の前では、沖縄の色鮮やかな衣装を身にまとった美しい女性たちが、有料で一緒に記念写真を撮ってくれます。一人旅の人には良い思い出になるかもしれません。


首里城や他のいくつかの門と共にライトアップされる夜になると、昼間の賑わいが嘘のように、静かな時が流れます。
守礼門の手前にある首里杜館は情報展示と休憩のための建物です。レストランやカフェ、ショップなどもあり、広い首里城公園の散策に疲れたら、門を目印に戻ってきて一息つきましょう。


武器を持たない平和な国だった土地が、第二次世界大戦で唯一の地上戦の舞台になったというのも皮肉なことですが、この門はずっと昔から、沖縄の人々の特別な想いを受けつつ、歴史を見守り続けています。


このページの先頭へ